堕ちた先の景色 ~【1人の人間が辞職をするまで】Vol.09 ~
*この記事は私の体験を着色、創作を極力省き、ありのままを書いています。経緯を詳しく知りたいお暇な方は先に下記の記事を見ていただける幸いです。
【1人の人間が辞職をするまで】Vol.00 ~まずはじめに~
https://shinovu.hateblo.jp/entry/2019/01/02/120000
◎
業務の詳しい話はあいかわらず出来ませんが、私のした失敗はそれまで会社が築いてきた取引先との関係を崩しかねないほどのものでした。
原因は他にはなく完全に私自身のミスや不注意からのものでした。
それは社長はもちろん、社内全体に知れ渡り各部署の代表からも様々な声をいただくことに
更にミスに対してのリカバリーも私では難しく補佐である赤井さんに任せることになってしまいました。
赤井さんは最終的には何事もなかったかのように業務の進行も取引先との関係も修復してしまったこともあり
1ヶ月が過ぎた頃、私が補佐に降格
赤井さんが代表に昇進という分かり易い形で私は責任を取ることになりました。
それまでの流れが好調過ぎたこともあったので
「そんなに順調にいくわけないよな。切り替えてまた頑張ろう」
、、、と再起出来れば良かったのですが
おそらく当時の私は前職で体験した失敗からしっかりと立ち直れてはいなかったのだと思います。
立ち直れたフリをしてただがむしゃらに仕事をして忘れたかっただけだったのでしょう。
そんな私は補佐に降格した私は
日々、小さなミスを繰り返していきます。
以前までなら絶対になかった些細なことでのミス、失敗を恐れるあまりに積極的に前衛的に動けなくなっていきました。
それに反して、赤井さんは順調に業務を進めていきます。加えて他の部署の業務と連携しながら業務を手伝い、社内での評価も上がっていきました。
正に真逆の状態。
数ヶ月経った頃には
私の社内の評価は社内1番の出世頭から最初勢いがあっただけの見せかけの人間、完全に落ち目扱いに変わっていました。
私は
そんな状況に徐々に耐えきれなくなり
前職での経験がフラッシュバックするように
会社に行くこと自体が恐怖に変わっていきました。
そしてある日
私は出勤することが出来ず
家のドアの前で立ちすくんでしまったのです。
今回はこの辺で。
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