忍び寄る転落の予兆~ 【1人の人間が辞職をするまで】Vol.08 ~
*この記事は私の体験を着色、創作を極力省き、ありのままを書いています。経緯を詳しく知りたいお暇な方は先に下記の記事を見ていただける幸いです。
【1人の人間が辞職をするまで】Vol.00 ~まずはじめに~
https://shinovu.hateblo.jp/entry/2019/01/02/120000
◎
赤井さんが入社して3ヶ月程が過ぎた頃
私は赤井さんが入社すると社長から聞かされた定例会のことを思い返していました。
話によると
赤井さんは数年前にもこの会社の社員として働いていて出戻りの形で再入社するという
そして、働いた当時
社内の誰にも負けない程の業績だったらしい
私は純粋にそんな人がまた会社に戻ってくれば利益の面でも、社員達の業務の負担の面でも良いことばかりだし
何より私自身も何か学ばせてもらえることがあるはずと思っていた。
でも、赤井さんが戻ってくると聞いたときの当時の赤井さんを知る部署の代表達の顔つきは険しく暗かったのも印象として残っていた。
赤井さんが入社してすぐ私の部署の補佐として配属された。
補佐をしてくれていた青田さんは業績が認められ、他の部署の代表になった。
寂しい気もしたが、私は自分のことのように嬉しかった。
ちなみに余談だが
青田さんを含む人事異動が行われたきっかけの1つに
川上さんの退社というものもあった。
何やら実家に帰らなくてはいけなくなったらしい。
ただ風の噂では、川上さんは実家には帰っておらず、別の会社で契約社員として働き始めたとのこと。
その後については詳しくは知りませんが
まぁ、そういう人は何処に行っても根本的なことが直らない以上
同じことの繰り返しだと個人的には思いますがね。
赤井さんが補佐として配属された私の部署は驚くほど業績を上げていった。
赤井さんは噂に聞く話と違わない実力の持ち主で
次々と利益を生み出していった。
(身バレを極限にまで防ぎたいが為、会社での業務等内容がはっきりしないので、伝わらないことは全く伝わらないと思いますが、とにかく赤井さんって凄いんだなぁくらいで見ていただければと)
私は業績が上がっていることに舞い上がり、視野が狭くなっていたのか
それとも順調な毎日に奢りがあったのか
大事なことを見落としたまま、日々が過ぎていきました。
思えばすでに転落の予兆はあったのです。愚かな私が気付かなかっただけで
そして、赤井さんが入社して半年が過ぎた頃
私は会社に大きな損益を与えるほどの重大な失敗を犯します。
今回はこの辺で。
それではまた次回があれば
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