更なる自信と目標~ 【1人の人間が辞職をするまで】Vol.06 ~
*この記事は私の体験を着色、創作を極力省き、ありのままを書いています。経緯を詳しく知りたいお暇な方は先に下記の記事を見ていただける幸いです。
【1人の人間が辞職をするまで】Vol.00 ~まずはじめに~
https://shinovu.hateblo.jp/entry/2019/01/02/120000
◎
それは意外とあっさりした目標達成の瞬間だった。
「今月の定例会、君にも出席してもらうからそのつもりでいてくれ」
仕事の様子を何気なく見に来ただけだと思っていた社長から前触れもなく突然言われた一言だった。
入社3ヶ月目の出来事である。
入社して1年以内に定例会に参加した人はいない
そう聞いていたのでいくら頑張ったところでさすがに1年目は勉強の期間だろうと思っていたのだが
想像以上にあっけなく私の最初の目標は達成されてしまった。
同じ部署の人達には「頑張ったね」と温かい言葉をもらったがその裏にある動揺というか妙なざわめきを感じ取れた。
当たり前だ。
いくら私が頑張っていてそれなりに周りの人も認めていてもどうしても
「なんで?」という疑問が周りにはあったのだろう。
とりあえずそれ以降しばらく周りの人の目がどこか今までと違っていたのは言うまでもない。
羨みなのか嫉妬なのか。
定例会当日、それなりのことではなかなか動じない自信があった私もさすがに少し緊張していた。
知っている顔は川上さんだけで他の人は社内で見たことあるなぁくらいか挨拶程度の会話しかしたことのないメンバーばかりだったので特に話し相手もいない。
おまけに「どうして君が参加してるの?」と言わんばかりの目線を送ってくるくせに誰も話しかけてこない。
正直、私のコミュニケーション能力もさほど高くないので挨拶程度の自己紹介をするくらいしか会話にならず
定例会が始まるまでの間はしんどかった記憶がある。
予定の開始時刻より10分遅れで会議室に社長が入室。定例会が始まった。
入社して数日で気付いていたことだが
社長は割りと時間にルーズな人だった。
定例会の内容としてはどこの会社にもあるであろう、ありきたりなもので
予算会議+各部署の業務の進捗報告ぐらいのものだった。
正直、レベルの低さに驚いてしまった。
進捗を報告しても誰も発言しない。業務の進捗具合に問題があるような報告が挙がっても改善案の提示や指摘も誰もせず、そもそも意見交換の空気間がない。
完全にただの報告会。
この程度の数値やデータ上の報告のみならわざわざ業務内の貴重な時間を割いてまでする必要はないし、各々にメールで充分なのではないかと
目標としていた定例会ではあったが
どこか残念な気持ちを持ってしまった。
一通りの報告が終わると社長が口を開いた。
てっきり最後に総括として報告に対しての指摘等々があるのかと思っていたが
社長の話は全く別の話で
簡単に言うと
事業の拡大をするということ
今までの業務内容とは少し違った、全く無関係とは言わないけれどっていう事業を新たに進めていくと
そして、それに伴っての人事異動があるということ
誰がどの部署に配属されて代表となるかは今後数ヵ月の業績で決めると、もちろん部署毎に給与等含め待遇は異なる。
私はまたすぐに目標を立てることになった。
定例会のレベルを見るに代表達もそこまでたいしたことないと軽んじた私は
全部署の代表達のトップに立ってやろう
と
別に自分を過大評価していたつもりはない。ただ無駄に自信はあったのです。
そんなこんなで初めて参加した定例会は期待通りといかないお粗末さにがっかりしたのと
今後の自分に高い目標を持てた、何とも言えぬワクワク感を手にして終わった。
今回はそんなお話。
思い返せば、ここでもう少しいろいろと冷静に考えることが出来れば
また違った未来になっていたかもしれません。
それではまた次回があれば
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