のんびり経営

田舎者の経営者が普段思ったことをダラダラと語ったりしてみたブログです。普段の生活で思う疑問、不思議、仕事について思うこと、等々を勝手な主観で書きなぐっています。お暇があればぜひ。 ◎主なテーマ:経営/仕事術/日常の疑問/

勝手な期待はしてはいけない ~身勝手な価値観は捨てよう~

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「最近の若者は付き合いが悪い」

「ワシの若い頃は~」

あらゆるハラスメントの報道やワイドショーでの取り上げによって近年はなかなか聞かなくなった言葉です。

昔は年配の上司といえば「最近の若者は~」と自分の時代と比べてくるというイメージみたいなものがありました。
言わなくなっただけで思っている人はまだまだいるでしょうけど

今の時代、立場が上の人間が部下や後輩に何かしらの無理強いをするとよくないという空気が出来ています。
悪いとは言いません。
むしろすばらしい時代の流れではないですか。嫌なことやダメなことははっきりと断る、否定する、実に良いことです。


逆に私は拒否される側が心配です。


例えばあなたが気にかけている部下がいたとします。あなたは熱心にその部下の教育に励んでいて関係も良好です。

ある日、部下にとって非常に良い経験になるであろう仕事の話がありました。これはぜひ部下の為にも受けるべきだ。
しかしその仕事は長期に渡るもので休日を返上して準備が必要なものです。

「休日は別の日に振り替えることも出来るし、部下は仕事熱心な奴だから喜んで受けるだろう。何より良い経験になる。」

そう思ったあなたは早速部下に伝えに行きました。

話を聞いた部下はこう返しました。

「次の休日は予定が入ってますのでその仕事を受けるのは難しいですね」

申し訳なさそうにというよりあっさりと断られてしまいました。
さて、この部下の返しに対してあなたはどう思うでしょうか?

せっかく話を持ってきたのにがっかりだ、もう気にかけてやらない
仕事熱心な奴だと思っていたのに
そんな奴だとは思わなかった

もし、そんな風にあなたが思ったら個人的にはかなりヤバイと思います。

だってそうでしょう

健気で、素直で
真面目で、仕事熱心で
向上心に道溢れている
そんな部下というのはあなたの主観が作り出したイメージです。
きつく言えばただの理想であり幻想です。

もっとキツい言い方をしましょう。

もしかしたらあなたの気にかけている部下は
たまたま器用に周りに合わせているだけで心の中では仕事なんかどうでもよくてただ無難に仕事をして定時がくるのを待っていて毎日仕事についていろいろ口を出してくるあなたを疎ましく思っている。
かもしれません。

勿論、これは極端な話ですよ

でも、私が言いたいのは

「最近の若者は~」も
「仕事熱心な部下」も
言ってしまえばその人が価値観を押し付けて作り出したものです。

別に人を信じるなという話ではありません。
誠心誠意相手を思いやり、尽くし、楽しい時間を共有すれば素晴らしい人間関係を築くことは勿論可能でしょう。

ですがあまりにも自分自身の中にある価値観に囚われ過ぎてしまうと
落胆し、ある時あなたの中で大切な何かが崩れ墜ちてしまうかもしれません。

人間関係は時に助け合いを生み
時にストレスとなり苦しみを生みます。

みなさんも信じることは大切ですが
期待をし過ぎて勝手に裏切られた気にはならないようにしていきましょう。



それではまた次回があれば