『神様』ってそもそもそんな感じだっけ?! ~自称『神様』の弊害による時代変化~
別に神話や宗教染みた話ではないので悪しからず
前回の記事で横柄な自称『神様』の消費者が接客業を消滅させるという内容を書いたのですが
接客業は消滅する?! ~人員不足は消費者にも原因がある?!~
https://shinovu.hateblo.jp/entry/2019/10/14/170500
今回はその自称『神様』について
お客様は神様です
本来の意味とは違った形で広く知れ渡ったこのフレーズは今も尚様々な場所で勘違いした自称『神様』を造ってしまっています。
若い人は本当の意味を知らない、誰が言ったかさえ知らないという人もいるでしょう。興味があったら調べてみてください。検索したらすぐ分かりますので
「こっちは客だぞ!」
「客に対して何だその態度は!」
「金払っているお客様だぞ!」
私は前回の記事でも書きましたが接客業の経験があります。というより人生経験の中で接客業の経験が全くないという人もなかなかいないのではないでしょうか。
広い意味でいえばどんな企業、事業であれ取引先、顧客、消費者がいればそれは接客業と言えます。
その中でも小売業や飲食業ではこの自称『神様』はよく現れる印象です。
ただ、この『神様』を生み出している原因は接客業側、サービス提供側にも原因があると思っています。
前回の記事でも書きましたが
様々な企業、事業が消費者を甘やかしてきた結果による部分も強いと個人的には思うのです。
日本はあまりにも様々な面で配慮が行き届き過ぎています。そして顧客に対して過剰なまでのサービスを提供し過ぎたのです。
同業種の企業、店で実施しているサービス、商品は積極的に負けじと取り入れ
FC企業では全ての店舗が足並み揃えて数多い要望に応えられるよう
利便性を重視して24時間365日の営業という異常ともいえる体制で対応
シェア獲得の為の凄まじいスピードでの店舗数増加
「お客様からの要望は積極的に承ります」と声高らかに宣言しながら
企業自らが消費者を祭り上げてしまったのです。
おそらく勘違いしている方が非常に多いと思うのですが
『サービス業』ではなく『接客業』です。
『サービス』は提供側が気持ちでやるもので消費者側が当たり前の顔で強要するものではないのです。
私は個人的に
買い物や飲食店に行った際に何かサービスを必要以上に求めたり従業員を不快にさせないよう逆に配慮していたりします。
よほど店舗側に何かしら大きな落ち度がない限りあれこれ求めるのはおかしな話だと思っているからです。
そもそも『神様』ってそんな偉そうに「自分は神様なんだぞ~、偉いんだぞ~」とふんぞり返りした存在でしたかね?
店員だろうが、身内だろうが
家族だろうが、恋人だろうが
部下だろうが、、、
自分の価値観を押し付けてあれこれ言うのはおかしな話なのです。
今後『神様』にも無人の店舗でセルフレジで自ら会計してもらわなければいけない日が来ますが
どうかその時に後悔のなきよう
そして『神様』ともなれば
私がよく言っている知ろうともせず出遅れてついてこれない方とは違い
あっさり対応出来て特に問題はないと思いますが
何にせよ接客業を人気の無い『働きたくない職業』にしてしまった原因の一部であることは間違いないと個人的には思います。
「自分でやらなきゃいけないのイヤだなぁ」
「面倒な世の中になったなぁ」と思っても遅いのです。
入店してから商品を自分のバッグに入れて退店したら自動的に会計が終わるAmazon goのようなシステムが浸透するのは少なくとももう少し先です。
無人レジでの消費者自ら会計という面倒な時代が先にくるのは間違いないのです。
その時には少しでも
接客業の『有り難み』や『価値』が今より少しは理解されればと個人的には思います。
今回はそんなお話。
それではまた次回があれば。
※面白い、また別の記事も読みたいと思っていただけたらポチっとお願い致します。