のんびり経営

田舎者の経営者が普段思ったことをダラダラと語ったりしてみたブログです。普段の生活で思う疑問、不思議、仕事について思うこと、等々を勝手な主観で書きなぐっています。お暇があればぜひ。 ◎主なテーマ:経営/仕事術/日常の疑問/

意味のないルールに縛られるな?! ~常に疑問→変化のクセを~

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以前私が雇われで小売の店長をしていたときの話。

その会社ではいくつかルールがありその内の1つが
『精算業務は朝9時にすること』

精算業務が全く何のことか分からないという人はなかなかいないと思いますがざっくり説明すると
小売や飲食では大抵の場合(むしろ無いってことはないと思いますが)1日の売上を1度計算して次の日にリセットした状態で始めます。
売上計算しないとどれだけ利益とコストが出てるか分かりませんよね。だからその計算を大体1日に1回は実施します。その業務のこと。

その会社は勤務体制が所謂三交代制のようになっていて朝からの勤務の場合は朝9時からの出勤だったので必然的に出勤してすぐ精算業務に取りかかることになります。
このとき私は何も疑問を持つことなく日々精算業務を行っていました。

月日が少し流れ、当時社内の至るところで人員不足の声があがるようになりました。
勤務体制が見直され元々複数人割り当てられていたところの人員削減、最悪の場合は夜間は1人となることに。まぁ、ブラックの始まりというやつですね。

例に漏れず私も夜間の1人での業務となり
今まで出勤時に行っていた精算業務は退勤時に行うことになるわけです。

ここにきて初めて私は疑問を持ちました。

「なぜ精算業務は朝9時にしなければいけないのだろうか?」

夜間の退勤時間は朝9時でした。つまり夜間の勤務時間が終了してから精算業務を始めることになります。
そして精算業務は店長という立ち位置の人間がやるという決まりがあります。
後者はまだ分かります。売上の精算という数値にも金銭にも触れる業務だからです。入りたての新人には任せられません。
ただあくまで業務といっても内容自体は誰でも出来る簡単なものですし数値管理の面で考えても精算終了後にデータとして残るならば後から確認しても別に問題はないので厳密にいえばそれなりに経験ある人間に任せれば良いのですがね。

疑問を持った私は何人かの先輩店長、はたまた専務にまでこの疑問をぶつけてみました。

「前から決まってたことだから」

ニュアンスは違いますが大体返答はそんな感じ。

全然納得のいく返答はありませんでした。むしろなんでそんなこと気にしてるの?と言わんばかりの顔をされるのです。

1日の正確なデータが必要なら毎日違う決まった時間にやれば良いこと。
私は精算業務の時間を夜中の3時に勝手に変えました。理由はその時間に手が空くことが多いから。

あれだけ無頓着な返答をしてきていた連中は逆に執拗に私に聞いてきました。

「なんでわざわざ変えたの?」
「1人だけ勝手に違うことしてるね」
「ルールとしてあるなら守るべきなんじゃないの?」

最終的結果から言うと
会社全体が人手不足でどんどん業務に手が回らなくなっていき各々が精算業務の時間を自分の都合の良い時間に変えていきました。
もちろん精算業務だけに限らず。ただいつだってきっかけは私が勝手に変え始めたことでした。

長々と書きましたが以前から当ブログで提示していますが
別に「私、すごいでしょ?偉いでしょ?」って話ではないんですよ。
業務1つ、仕組み1つ
もっと「なんで?」と思う気持ちは必要ではないかということです。

そもそもいつの誰が決めたルールか分からないものなんていつまでも最善とは限りません。

状況、事情は日々変わっていくのです。

日々もっと貪欲に効率よく「楽に」するために模索していく気持ちは
意外と大事だと思うのですが。

長くなりましたが今回はそんなお話。

それではまた次回があれば。

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