『自分でやった方が早い病』~いつまでもプレイヤーではダメ~
私の家から徒歩3分のところに図書館があります。
以前のブログで述べた私自身が
何かに理由をつけて興味はあったのに行こうとしなかったわけですが
やっと、つい先日から通いつめています。
無料で2週間も好きなだけ借りれるというのだから
当分は暇とは無縁になりそうです。
今回は借りた本から1冊
レビューをするほどの読解力や文才は無いので感想と自分の意見もそれなりに
たまにはこういうのも良いでしょう。
- 作者: 小倉広
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 新書
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タイトルからみてなかなかに極端な提示で展開していく本書
しかし、極端だからこそ分かりやすく共感しやすいのもまた事実
他人に仕事を任せることが出来ず自分でやってしまうことを『病』と提示されるわけだが、本書を読んで改めてそう思う。
いますね、実際に病的に自分で全てやってしまう人
どちらかというと私もそういうところがあります。
私の話で言えば
以前働いていた上司に
『部下から見た理想の上司というのは、嫌がることも辛いことも誰よりも率先してやり、全ての仕事を完璧にこなすのが当たり前。』
のような教えをされていた時期は私なりに精一杯部下達の為に誰より働いていた
と思います。
それを見てか1人のある部下が私を全力でサポートしてくれるようになりました。
私はその部下にほとんど仕事という仕事は教えていません。私の仕事を見て自分で盗み、分からないことは積極的に尋ねてきて自分で修正していました。
気付けば私の仕事のほぼ全てを彼は完璧にコピーしていました。
そんな彼に私は1つだけ助言をしました。
「私は君の働きによって非常に助かっているけれど、このままではあまりよろしくない。自分が楽になる方法を自分自身で考えてみたらいい」
すると彼は私の意図した通りの答えを出しました。
彼は自分でやっていた仕事を部下に教え込み、自分がほぼ手をつけなくて良い状況を作り出しました。
しっかり適材適所を踏まえた上で
さらに彼は私にもっと自分に出来ること、現状よりも良く出来ることはないかと試行錯誤し、私にいくつかの案を提示することまでしてきたのです。
彼は、私の仕事に関わってくれた人間の中で現在、ぶっちぎりにダントツの優秀な人間です。
今は他の仕事をしていますが、彼がそこでも優秀な実績を残していることは言うまでもありません。
ただ彼はあくまで特殊の中の特殊。
実際、そんな人間は今後の私の人生で再び出会える確率はとてつもなく低いことでしょう。
本書に記される
『自分のコピーをつくるな』とはまさにそうで
人それぞれ基準も感覚も違います。
私の中では100点に近い結果でも
ある人から見れば70点かもしれない、もしかしたら50点かもしれない
まして自分自身の100点すら取れることは稀なので、そもそも相手の求める完璧に近づけることは至難の業なのです。
本書で他に提示されていることは
『自分で独り占めして他者に敗北感を与えている』
『今のメンバーがベストメンバー』
等々、経営者になった今だからこそ余計に強く響く言葉の数々がありました。
ただ、改善案としての提示には
どこかで聞いたことがあるようなものや実際にだいたいの企業がすでに実践済みであろうことが並んでいるだけに感じたのが非常に残念。
私の好きな鴨頭嘉人さんの話題も出てきてなんか嬉しい気持ちになったりもしました。
今まで誰も教えてくれなかった人前で話す極意 〜年間330講演 プロの講演家が語るスピーチのコツ〜
- 作者: 鴨頭嘉人
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルのインパクトに惹かれ何気なく手に取ってみた本書でしたが
個人的にはすごく満足した、ぜひオススメしたい一冊ではあります。
また時間を作って図書館に通いつめ
たまにはこんな感じで紹介出来たらなぁって思います。
良さをうまく伝えれるかは別の話ですがね
それではまた次回があれば