理想と現実の間 ~ストレスフリーの為の落とし所~
「みんな自分のことばかり考えている」
「他の人のことも少しは考えたらどうなんだ」
このブログでは何度も
『他人に期待してはいけない』
『自分の価値観を押し付けてはいけない』
と提示しています。
それは期待すること、同意を求めることは自分の勝手な考えを一方的に他者にぶつけているということにすぎないからです。
人間の負の感情の根底には疑問に思う気持ちが関わっています。
「なぜ言うことを聞いてくれないんだ」
「なぜ認めてくれないんだ」
「なぜ否定的なことばかり言うんだ」
悲しみ、怒り、憎しみは『なぜ?』がきっかけで生まれます。
人間は生活する上で様々なストレスを抱えています。そして、そのストレスのほとんどは対人関係から生まれるのです。
しかし、逆に言えば
『なぜ?』を無くせばそれについてまわるストレスを回避出来るということです。
探求心からくる『なぜ?』と違い、対人関係からくる『なぜ?』は一部例外はありますが基本は負の感情しか生みません。
しかしどちらの『なぜ?』もちゃんと解消することが出来ます。
極論、私がよく話題に出す『嫌われる勇気』に書かれている教えを徹底することが出来れば解決なのですが
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いくら何でもすぐに承認欲求を消したりすることは難しいだろうって話になるので
私は『落としどころ』を見つけるようにしています。
期待する、期待しないではなく
『期待し過ぎない』ようにするのです。
まず、自分の中で100点の答えを準備します。
そこから小刻みにハードルを設けていきます。
90点の結果、80点の結果、、、10点の結果と決めて、相手の解答を待ちます。
そして相手が出した解答に点数をつけるのです。
さすがに余程のズレが生じない限りは0点評価はないと思います。
仮に相手が自分の中での30点の解答を出したとします。
重要なのはその解答をどう見るかです。
ここで「30点なんて取りやがって」と憤慨しては意味がありません。
なぜ、30点の結果なのかを分析します。
自分に落ち度はなかっただろうか
相手はどう解釈したのか
点数を上げるにはどんな改善が自分と相手に必要か
『なぜ?』のぶつける対象を相手自身ではなく結果自体にぶつけるのです。
『仕事』で言うところの
4ステップ、6ステップと同じ考え方ですね
それを『価値観』のズレが生じた時にも活用するのです。
同意を求める→期待する→否定される→疑問を持つ→感情的になる
このサイクルを
提示する→基準を設ける→解答が出る→結果を受けとめる→分析する
というサイクルに変えるのです。
事務的にみえて冷たく感じますか?
実際に意識してやってみてください。
冷静に物事を捉えることが出来てストレスを感じることは減るはずです。
勝手に期待してイライラするより
『落としどころ』のハードルを定めて冷静にお互いの価値観を分析した方が
いろいろ楽になると思うのですがね
それではまた次回があれば